明治神宮はお墓じゃなかった

わたしは地方住みなのでまだ一度しか行ったことはないのだが毎年初詣の参拝者数が日本一となる明治神宮。
わたしには「近くにある有名な大きい神社だから」なのか「やっぱりここしかないくらい信仰している」からなのかよくわからないがこの前の報道で上皇陛下が「京都の」明治天皇陵に参拝した、と知り、(そういえば一連の退位と即位の儀式に際して明治神宮に天皇や上皇陛下が参拝したという話も聞かない)じゃああの巨大な明治神宮には何があるんだと思ったので調べてみることにした。

明治神宮の祭神
言うまでもなく明治天皇。そして当時皇后だった昭憲皇太后である。(普通天皇と並ぶのは皇后という身分なので昭憲皇后と書く方が正しい気もするがもう皇太后と書いてしまい、それで裁可されてしまったのでそのままということらしい。結構いい加減というかなんというか)
だがこの二人は京都の伏見桃山陵に埋葬されている。東京ですらなかった。
ならばなぜ東京に明治神宮が造られるに至ったのだろう。

明治神宮の敷地
東京のど真ん中、原宿の目の前によくもこんなにも広大な敷地を用意できたよなと思っていたが元は彦根藩の下屋敷だったらしい。昔の江戸藩邸の広さたるや、本当にすごい。

なぜ近世以降の天皇の中でも明治天皇だけ神宮があるのか
これは初の立憲君主制の天皇だったことから(初の東京に住んだ天皇だからということかと思ってたが違った)神宮を造りたいという話が崩御後に持ち上がり、今度お札になる渋沢栄一なども関わって造営が決定された。
なんか申し訳ないけどそれだけの理由で人間を神様にしてしまうのはどうなんだろうと思ってしまった。まあこの時代はまだ現人神時代なので天皇を神様にしてしまうのはそんなに不自然なことではなかったのかもしれない。
ちなみに東京の真ん中にあるだけあって第二次世界大戦の空襲の際は消失している。

御神体は?
伊勢神宮なら御神体といえばすぐに八咫鏡が思い浮かぶが明治神宮は、と言われるとわからない。遺骨(失礼)ではなさそうなので更に調べてみたが「御霊代(みたましろ)」と呼ばれるモノらしい。一般的には木札のようなものに名前が書いてある場合が多いらしいが明治神宮がそれなのかまではわからなかった。残念。
でもあの大混雑の中、みんなが拝んでいるのが名前の書いた札のようなものだということまではわかった。

明治神宮は来年で鎮座百年となり、百年祭記念行事なども計画されているようだ。
来年といえばオリンピック開催年でもあるので東京はまた賑わいそうで、小さい子連れではなかなか行きづらいのが難しいところである。

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