初期ミッキーの著作権は国内では切れてるっぽい

夢の国の主人公として知られるミッキーマウスだが、アメリカで初公開されたのは「蒸気船ウィリー」という作品で1928年11月18日だった。
もう90年以上前、ということになる。

アメリカの著作権
アメリカの著作権に関しては1998年に成立した著作権延長法という法律もあり、公開後95年となる2023年まで著作権が保護されることになる。それ以前の著作権は75年だったそうだがそれだと2003年に蒸気船ウィリーの著作権が切れてしまうことに焦りを感じたディズニー社が積極的にロビー活動を行った結果だと言われている。実際に「ミッキーマウス保護法」だと揶揄されることもあるという。国を動かして法律を都合のいいように変えてしまう会社もいろいろどうかと思うが実際に法律が発効されてしまったのだから仕方がない。
しかしそれもあと4年に迫っているにもかかわらず更なる保護法の話はトランプ大統領からは出てこないように思うのだが実際はどうなのだろう。しかし著作権を保護しすぎるのもいいことばかりではないので(ディズニー社はそうは思っていないに違いない)この辺で切れてしまってもいい気がする。

日本の著作権
日本国内の著作権は公開後50年となっている。ただ、戦前の作品には戦時加算(第二次世界大戦中、日本やドイツが連合国側の著作権の保護を行っていなかったという主張に基づき保護期間に戦争中の実日数を加算することになっている。真偽のほどはわたしには定かではないがものすごい押し付けには見える)が存在するため1941年12月8日(真珠湾攻撃による開戦)から1952年のサンフランシスコ平和条約締結までの日数を加算することになっているのでその約10年強を足しても1990年代にはすでに蒸気船ウィリーの著作権は存在しなかったということになる。
「蒸気船ウィリー」
著作権が切れているなら載せてみる

しかしあまり知られていない
今でもミッキーの二次創作物を公開しようものならディズニーにより即刻削除されるといわれている。
商標登録は更新し続ければなくならないのでそれもあるだろうがいろいろ調べたところディズニー社に直接蒸気船ウィリーの著作権に関して問い合わせると「お答えできません」という回答がきた、という記事もあった。
あるならあると断言するに決まっているので答えられないということはないのだろう。

夢の国の矛盾
そもそもディズニーにはミッキー以外にも様々なキャラクターがいる。
シンデレラや白雪姫などは別にディズニー社が考案したストーリーではない。もともとあった作品をリメイクしたにすぎない。そのおかげでそれまであまり知られていなかった作品が有名になるきっかけになったのだから確かに功績もある。
そのリメイク作品で儲けた会社が自社の著作権のみをかたくなに保護、というか独占しようとする姿勢には矛盾を感じてしまう。


以前にオリエンタルランドのスタッフはほとんど非正規社員で時給も安い、という話やその非正規社員が「30代以上はババア」などと言われたパワハラや着ぐるみを着て(ミッキーは着ぐるみだったと当然ではあるが公式に裁判所が認めたのはちょっと面白かった)の過重労働などが訴訟となって公になったのも失望したが夢の国とどれだけ人に呼ばせようとしても資本主義社会に完全なる夢の国など作れるわけはないのだと改めて現実を見せられているように思えた。

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