政党要件を満たしていない政党が当選者を出した

吉本興業社長のグダグダ会見で完全にその前日にあった参院選の話題は持っていかれた形になったが最近ようやくその話題も落ち着いてきて(飽きたんだろう)選挙前には政党要件を満たしていなかったれいわ新選組とNHKから国民を守る党が当選者を出したことが取り上げられるようになった。

れいわ新選組
政党が幕末の尊皇派の長州人などを斬りまくり、さらには隊内でも鉄の掟で脱走した者も後ろ傷を受けて相手を仕留められなかった者も即切腹させていたまさに血で血を洗う集団の名を名乗るのはいろいろどうかとも思うがとにかく覚えやすい。そして代表の山本太郎氏は元俳優なだけあって演説がうまい。
今回の選挙では特定枠で2人を当選させたため本人は当選できなかったが次の衆院選で立候補すれば当選は確実だろう。
それにしても特定枠、国民が当選させたいと思った人の名前をわざわざ投票所まで足を運び書いているのにその選ばれた人が当選できないとは制度としては正しいのだろうか。
とんでもなく勢いのある政党なのでこのままいけば国政にもかなり大きな力を持つこともあるかもしれない。
ただわたしはまだ山本氏が俳優だったころ書店で開かれていたサイン会で偶然居合わせたことがあるのだがすぐ隣をすれ違っていった彼の空気があまりにも冷たかった。思わず見上げたら山本太郎がいた。あの胸のあたりがすっと冷えていくような感覚を忘れられない。
これだけ勢いのある人をたったそれだけの理由でどうこう言っていいのかとも思うが国政に打って出た彼の狙いがわたしにはわからない。

そしてNHKから国民を守る党
政見放送が破天荒だったことでも話題になったがそもそもNHKの電波を使った政見放送でNHKを批判しているのがすごい。
職員たちはどんな思いで撮影していたのだろう。
選挙区では勝てなかったが比例で票を集め、代表の立花氏が当選した。
しかしNHK職員の不倫のことなどをやり玉に挙げて批判したりおよそ政策らしいことを言ってこなかった彼らだが「政党要件を満たす」ということが目標だったようなのでそのインパクトを使って目標を達成できると案外冷静に計算していたのだろう。実際に当選するところまで予測できていたかは疑わしい気もするが。

現職の国会議員がNHK受信料を払わないことを公言
今回この党が当選者を出したことで「国会議員が受信料を払わない」という状況ができてしまった。
NHKとしては非常に面白くない状況だろう。
ただこれで公共放送の在り方を見直すきっかけにはなったはずだ。
その後北方領土問題で話題となった丸山穂高議員が入党したりと何かと話題に欠かないが当初から立花代表の目的は公共放送のスクランブル化だけなのでその意見を通すための一貫した活動とも見える。ただし批判は避けられないと思う。

どちらの党も今後の動向が注目されるのは間違いない。

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