安倍晴明ゆかりの地巡り①

京都に行ってきたのでそのまとめ。
今回は日本一有名な陰陽師である安倍晴明に関係する場所にいくつか行ってきた。

安倍晴明とは


言わずと知れた平安最強の陰陽師。
西暦921〜1005年。現代の年齢でいうと享年なんと84歳。
母親は霊力のある信太の森の狐。
式神を一条戻り橋に隠し官位は従四位下(じゅしいのげ)まで上り詰めた。これは帝に拝謁できる身分だ。相当高い。
そのことから考えてもやはり尋常な人間ではなかったのだろう。
子どもの頃から何の修業もしてないのに魑魅魍魎が見えてたとか閻魔大王とあの世で交渉して生きて戻ったとか挙げ句の果てには父親を生き返らせたとか。
神として祀られる要素がありまくる。
ほんとに羨ましい。式神だけでもわけてもらいたい笑

もちろんその逸話は現代のわたしたちからすると眉唾なものも数多くあるのは事実だが、考えてみてほしい。平安時代はもちろん電気などはなく、油に芯を入れたような灯りが主流だった時代だ。
だから現代よりずっと闇が濃い。
加えて病にかかっても何が原因か知る術さえなく、そのためよく効く薬など作れるはずもない。
まさに恐れるモノばかりの時代。
人々が何かに救いを求める流れは必然だ。
そこに陰陽師という星を見て世の中の出来事を読み解くような人間がいれば自然とそこに信頼をおく。本来陰陽道とは秘術を遣い奇跡を起こす職というよりは学問に近いものだと聞いたことがある。
それに秀でた人物を人々が見出して祀り上げる。救いがほしいから。新聞などのメディアで人々に一斉に均一な情報を届ける手段などないしそのうち噂に尾ひれがついていくことだって当然あっただろう。
つまり安倍晴明という陰陽師は人々の願いを一身に受け、大変な業を背負った人物なのではないか、と思う。

まあ好き放題書いたけどそれでもいろいろな日記や物語に出てくる最強の陰陽師安倍晴明を虚像だと否定できる証拠だって一つもない。
だから歴史は面白い😊

そして現に千年も前の人物が現代までも忘れられることもなく名を繋いできたのだ。もちろん時代の流れの中で有名になったりほとんど無名に近いような存在となって多くの人が忘れ去ったこともあっただろう。それでも消えはしなかった。
その証拠として今も参拝者が絶えない晴明神社が存在するのだ。これはもう、すごすぎる。

そして京都にはそうやって続いてきた神社仏閣が多数存在している。京都、すごい。すごいを通り越してヤバイ。

ただ、そういうわたしもハマったきっかけは夢枕獏さんの小説「陰陽師」だった。
一言で表現するとしたらただただ美しい。
そのうちあの小説の魅力もがっつり語りたい笑
漫画にもなっているので読んでみてほしい。

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